病院の方針に疑問をもったとき
経営状態が悪い病院で働くのは辛いです
看護師をしていると他の職種とは違う悩みを持つ人も多いでしょう。職場によって看護師の待遇が大きく違うことに悩んでいる人も少なくないでしょう。
看護師の主な職場である病院は、経営状態に大きな差があります。経営状態が悪い病院では、看護師が使用する備品が劣悪になる傾向があります。電源のスイッチのオンオフの問題から始まり、使い捨て物品の交換頻度についての問題、看護技術を高めてくれるような物品の使用の有無、ナース服の配給の有無などありとあらゆる部分で、必要十分ではない劣悪な状態になる可能性があります。こまめに電源を切らないとペナルティを与えられるような職場で働くとストレスがたまるでしょう。ナース服を自分で用意することになれば、経済的にも厳しくなるはずです。
また残業手当の問題も大きいです。同じ仕事をしているのに、残業手当が出る職場と出ない職場があるからです。なぜか新人だけは残業手当が出ないという不思議な風習がある職場もあります。残業が多い職場だからこそ、残業手当が出ない職場はストレスがたまってしまうでしょう。さらに福利厚生がきちんとしているかどうかも重要です。有給を実際どの程度取れるのか、時短勤務や介護休暇は取れるのかによって、仕事の満足度は大きく変わります。劣悪な環境で働き続けるのは難しいでしょう。
衛生管理が劣悪な職場はストレスがたまります
人命を預かる病院などの職場で働く看護師は、「衛生管理」について敏感だと思います。菌やウィルスが発見された場合、すぐに殺菌をする必要があります。患者さんに二次感染しないように衛生管理は厳しく行う必要があります。衛生管理の方法は日夜進んでいますので、最先端の衛生管理知識を身につける必要があります。最先端の医療機器を使い、衛生管理法を採用している職場なら問題はないでしょう。しかし旧態依然のままの衛生管理法を採用している病院も少なくありません。すでに最先端の衛生管理法を学んでいる看護師が、このような昔ながらの職場で働くと驚くようなことも多いでしょう。このままでは患者さんのことを衛生的に守れないと思いながら働くことは、正義感の強い看護師にとって苦痛だと思います。
治療方針が合わない職場で働くのは困難です
職場によって、または医師によって、患者さんの治療方針は違ってきます。本来は最良の方法を選択すべきですが、中には疑問を持たざるを得ないような医師もいます。鎮痛のための麻薬の使用方法などについて、自分の常識としているものからかけ離れている場合もあります。医師ではありませんから、その決定に従うしかありませんが、疑問を持ちながら働くことは困難でしょう。看護師として患者さんやその家族に感情移入をしてしまいがちな仕事ですから、最善の治療を受けてもらいたいと思うのは当然です。それが医師によって覆されると感じるような職場で長く仕事を続けることは難しいでしょう。
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